20101117

HM木サッシと準防火地域

「準防火地域につかえる商品はないか。」
というお問い合わせをいただくことがしばしばあります。

HM木サッシには、現在のところ、
準防火地域の延焼のおそれのある部分に使用可能な商品はございません。

間違った使い方がないように、お見積書や発注時の確認書に
「防火地域、準防火地域の延焼のおそれのある部分ではご使用いただけません。」と注意事項を添えさせていただいております。

HM木サッシは、北米と日本全国へ向けて製作販売をさせていただいております。
すべてのプロジェクトの詳細な取り付け部分までは、把握することができませんので、おのおののプロジェクトの設計や工事をしていただいている方に間違いや事故のないように活字でご理解をおねがいしております。

アルミクラッドではない、無垢の木製防火窓は、現在市場にある中では、スウェーデンのVEST TECH社の製品が日本の風景には、ここちよい商品におもえます。
VEST TECH社のサイトはこちらになります。
http://www.vesttech.co.jp/veswood.html

われわれは、2013年には防火窓の認定を取得できることを目標としております。
よりシンプルな、日本にふさわしい、日本の” 防火HM木サッシ” の企画をすすめてまいります。

HM木サッシ

20101003

「窓と扉と素敵な住まい」 に掲載されました。

 
という特集雑誌(2010年7月発行)に
飛騨高山で木の窓を作る“HIDA MOUNTAIN 木サッシ” 訪問記
として掲載されました。
出版社はCHIKYU-MARU
価格は 1,500円です。



株式会社地球丸のみなさま、
わかりやすく我々を紹介していただきありがとうございました。
また、このようにたくさんの内容を紹介していただきありがとうございました。

HM木サッシ

20100925

木サッシと木製サッシの違い

広辞苑 あるいは、他に建築用語辞典等を引いてみましても
木製サッシというのは、まだ解説されておりません。
アルミサッシというのは、広辞苑にありました。アルミニウム製の窓枠とあります。
単にサッシをひきますと窓枠。とあります。
一般認識とは、多少違うのかもしれません。
樹脂サッシもありませんでした。

木サッシと木製サッシの違い ハウスオーナーの方へ

近代化による技術革新の産物であるアルミサッシを性能判断の基準ととらえ、材料をアルミに代えて木製としたものが木製サッシです。ですからどうしても部材寸法や、木部への仕上げ塗膜などが重厚になります。木製というよりは木質系という表現の方が商品、製品をイメージしやすいかもしれません。
木サッシとは、数寄屋建築期よりある自国の持つ比例美をもつ外部木製建具工事で難題とされていた断熱・水密・気密性を、オリジナルパーツを用いることで向上させ、窓と窓枠をセットにする事により”サッシ”として製品化したものです。木製建具工事→木製建具サッシ→木サッシと進化したもので、木製建具サッシの短縮形として位置づけています。

わたしたちは、弊社の窓を、木サッシ或は木建サッシと称呼しています。
いずれ、木サッシ(木建サッシ)と木製サッシの違いを一般でも識別しやすくなることを望んでもいます。

木サッシとは、”木は生きている。” “ですからすばらしい。”ということに重点をおいた木製建具サッシです。建築金物にしてもできるだけ素朴であることにこだわり、木品そのものを重視しています。木サッシの設置方法次第では、素地のまま、或は簡単な油の塗布程度でも使用を推奨いたします。例えば、充分庇の深い住宅では、素地仕上げも保証範囲とさせていただいております。

木は、生きていますから愛情やメンテナンスも必要となります。が、難しいことや、たいへんな作業は一切ありません。いわゆる”木製建具への心”の延長です。
木製サッシ木サッシは、アルミサッシからはじまったものなのか、それとも木(moku,もく)を起源とするのか。の違いです。

設計事務所や工務店の方へ は以下のような表現が理解していただきやすいかもしれません。

木サッシのなりたちは、現場製作的な木製建具の延長線上にあり、それに木製枠(サッシ)と、北欧、北米の最もシンプルな気密パーツを一体化させて、「木サッシ」と表現しているものです。

HM木さっし

20100814

日本の”観音開き” と、フランスの”ダブルフレンチケースメント”

両開きのドアや窓。それが親子であったり、そうでなかったり。
そのような木サッシの断熱性、気密性はどうなんでしょうか。という問い合わせが時々あります。


観音開きの魅力はやはり、左右の障子を開いたときに感じられる、方立て、つっかえ棒がないダイナミックな開放性と、それでいて、閉時は二枚の窓に分割されることにより、窓やおうちのアクセントとしてのやさしいスケールを感じとることができる、ということにあるようです。なんだか ”ひかえめなうつくしさ” ”もののあわれ” という日本美の思想につながっているようにも思えます。

こんにちでも、フランスに訪れますと、両開きのいわゆる観音開きという形式の外部窓は、あちらこちらに見つけることができます。米国では、Double French Casement, フランス式両開き窓と呼ばれています。古典的なものは、施錠金物が無垢の框に現しで取り付けられていたりして、とても品格があります。


両開き窓やドアで一番気密が鈍いところは、窓同士が閉まったときに触れる召し合せ部分です。
歴史的には、フランス式両開き窓やドアの召し合せ部分は、凸凹にしたり、互い違いに重なり合わせることで、外気の進入を防いでいました。左右の窓を自らで重ね合わせて開閉することになります。

今日においては、HM木サッシで仕様とされているシリコン製の気密パーツがありますから、この凸凹、重ね合わせ部分にこの部材を施し、方立てのない開放的な開口部を、より安心して住宅づくりにとりいれることが可能になりました。


ところで、やはり理想としては、建築金物というものは、あまり内蔵、内蔵としないほうが、金物の魅力を引き出すこともできて、よいような気がします。現しの建築金物は、実利においても、気密パーツ材を端部から端部まで完全に打ち回せるという利点があります。見込み部分に金物を内蔵しますと、その部分の気密処理には、少し特別な措置が必要になります。
観音さまの窓についておもったこと。

HM木さっし

20100703

いざ鎌倉へ

鎌倉というところは、誰もがあこがれる風景や歴史的品格をもちそなえた場所であるとぼくは感じています。小津安二郎監督の映画にある頼朝公についての一節がとてもすきなので、より一層そう感じているのかもしれません。

昨冬、雪深い飛騨高山の我々のオフィスtall barnまで、鎌倉武士のように俊足に、HM木サッシの視察にみえた方々がいらっしゃいました。すごい行動力をおもちでした。代表であり棟梁でもある三浦若樹氏にお伺いしましたところ、”我々は必要とあればどこであろうと目視確認にチーム全員で出向ています。” とのお話。すごい。この方達は現代の鎌倉武士ではないか。すごい人達に巡り会えたのではないか。と体で強く感じました。
鎌倉にあるその会社。伝統工法、国産材、木の家づくり、を看板に掲げられている”楽居”というたのしそうな屋号をもつ株式会社の方々でした。
三浦若樹氏が棟梁として設計、空間づくり、デザイン、墨つけ、職人さんへのリーダーシップをこなされています。
我々はとても嬉しくなり、いざ鎌倉へ。と、飛騨の山あいを縫ってこちらも大勢で現場見学をさせていただきました。我々飛騨の職人商人、すでにその肝を抜かれていました。


HM木サッシを運営している仲間には、設計士さんが多いんです。それに高山では、本格的伝統工法の真壁づくりを肌で体験しているんです。が、三浦氏のつくる住宅の玄関に入った途端、我々一同、その体の動きや言葉が止まっている事に気がつくまでにかなりの時間がかかってしまいました。。
飛騨高山あたりでも、ここまでの本格派伝統工法は、観光資源からの体力だけではもうほとんど新築できなくなってしまった時代に入って久しいのではないでしょうか。
三浦若樹氏のつくられるような ”住宅づくり”、その手法にひどく感心いたしました。設計やデザインがうまい棟梁でなければできない住宅づくりではないか。と感嘆いたしました。

空間にはやはり材料との会話が必要です。デザインがよくても材料の使い方がわかっていないと、そこは何か深みにかけた空間になりがちです。例えば、ぼくは設計がとても好きですが、まだまだ丁稚です。まだ材料と会話ができません。数寄屋建築の第一人者であった中村外ニ棟梁は、その掲げ言葉として、一に格好、ニに材料、三に仕事、と書を残されております。格好や材料を、職人としての仕事ぶりの前にうち出されております。さらに、飛騨高山には、名工:西田伊三郎棟梁による国の重要文化財:吉島家住居があります。とってもすごみのある、格好よし、材料よしという住宅です。
材料と会話をしながら美しい空間を生み出すことができる大工さんを棟梁と呼ぶのであれば、棟梁と現代の設計士が平等な立場でコラボレーションし、互いが意見交換できるようになると、また、そんな環境が自然にうまれるような場があると、日本の住宅は変わるような気がしました。こういった空間作りが日本の居住環境向上に必要ではないか。それが、昔あったような風景をよみがえらせるきっかけになるのではないか。そうなってほしい。と電流が少し強くなりました。

HM木サッシ

20100518

Posh Rabbit

いろはの “い”

シアトルにある島でデザインをしている仲間から、おもしろいなぁ。とおもえるはなしを聞きました。
おうちの新築を依頼されたらしいのですが、条件がすこし変っているんです。
窓はすべて支給、それも、どの部屋にどの窓が入るのかまでも与えられた条件であるということです。
おもしろそうな、というか、パズルを解くようなデザイン作業が要求されそうです。
それに、そんな事は日本ではありえない。と驚きました。
建て主は、窓を家具のように考えていらっしゃるのかもしれません。

家具であれば、このタンスは持ち込み品。としたり、新品でも、この家具はリビングへ。などありますから、必ずしも既に家にあったものでなくとも、窓を家具と思えばなんとか理解できそうです。
この窓を通してあの山を見たい。なんていう夢があれば、窓も家具のひとつといえるでしょう。こだわりがあれば、日本でも可能ではないでしょうか。
建築に詳しくないかたがおうちをつくる場合、一般的には専門家のアドバイスを受けるとおもいます。
予算の打ち合わせでは、「やはり木さっしは高価ですからアルミサッシにしてはいかがでしょうか」などという意見をいただくことが多いかもしれません。
しかし、建て主側でも勉強をして、勇気をもって逆提案ができれば、夢の実現に一歩近づくことができるのではないでしょうか。おうちをつくる総予算から、窓を家具のように先に買えるシステムが社会に存在すると、それは社会貢献になり得るかもしれません。

HM木さっし

20100411

木製サッシと木サッシの違いとは?

わたしたちは、書いたり話したりするときに、「木製サッシ」ではなく、あえて「木サッシ」であるとか、”木さっし” などと表現しています。
「木製サッシ」というイメージには、素材に自然を感じる。とか、懐かしいほがらか感がある。というものに欠けているというか、そこを的(まと)とは、とらえていないのではないか。という感がしました。

「木サッシ」という表現でわたしたちがイメージする要素は、
1)気密性断熱性は、標準以上ではありながらも、あまりそれに過敏でないこと。
2)操作はやさしく、操作部品はかわいらしく、機構は簡潔であること。
3)素材は、素地が美しいこと。自然感を望んでいること。
4)規格品であれば、価格は比較的安価な範囲内であること。
5)多様な特注形態に対応できること。すなわち職人の技も兼ね備えているサッシメーカーにより造られていること。

などがあげられるのでしょうか。そこには、大きな違いがあるんですね。
画像は、工事中の風景です。




TEAM HM木さっし

20100210

HM木さっし、価格の概念 その1

なんとか木製の外部窓をもっと自然に普及させたい、なんとか普及させたい、とわたしたちは考えています。住宅にアルミサッシを使うのが当たり前になって久しいですが、その始まりは豊かさを求めるというよりは貧しさから脱却するという視点で選ばれたもののように感じます。

しかし今、本当の豊かさを求める視点でみると、どんなに豪華なアルミサッシでも味気なく異質なものに見えてしまいます。その点木サッシは、居住環境を心豊かでより暖かなものにしてくれます。

HM木サッシは、そんな木サッシが多くの大切な時間を過ごす住宅を中心に広まって欲しい、という気持で作り始めました。ですから、比較的受け入れ易い価格帯に日々挑戦し続けています。

HIDA MOUNTAIN木サッシの製品は、これまでの数々の経験を活かし、必要なパーツを厳選し、無駄のない設計となっています。
限りなく自然でシンプルな意匠と、米国開発のシリコン製オリジナル気密パーツをあわせてこの価格帯を実現しています。さらに、今後の展望としましては、アクセントとしてのつまみ類、手で触れる金物にも、木と調和する、オリジナルの製品をこの春には、導入していきたいと考えています。



木さっし1セットの価格には、網戸もガラスも入っています。

たとえば・・・
6尺間に入り(w=1690mm)その高さ1200mmの引き違い窓が、
定価120,000円です。

たとえば・・・
3尺間に入り(w=780mm)その高さ1200mmの上げ下げ窓(ダブルハング)が、
定価92,000円です。

網戸もガラスも入って、
木製サッシでは比較的お手ごろな価格帯を実現することができました。
自信があります。
ぜひ、価格表をダウンロードしてみてください。


木さっし