20090926

米ヒバからアラスカ桧へ、単語の進化。Maybe!

日本通のアメリカ人の友達に
なぜ米ヒバという口称を好んで使うの、と聞かれます。

えっ。なぜかといわれても,返答に困ります。

この北米材の木品を我が国の先人たちが吟味した際、かの美林として有名な “青森ヒバににているではないか。” ということで米ヒバと呼ばれるようになったとつたえ聞いております。

友人曰く、ヒノキと米桧(ベイヒ)では、ベイヒは、かわいそうに聞こえる。というのです。差別を感じる・・・ともいうんです。
米松には、ダグラスファーという本名があります。米松材も我が国では、あまり堂々とした存在ではなくきれいだから米松。というよりは、この単価だから米松。というような間違った一般解釈が、高度成長期を通して定着しているのではないか。

どうおもう? と聞いてきます。
たしかにダグラスファーのほうが、なんだかわからないけどきまっていて気持ちがよい感じもします。

米ヒバの口称には、 ほかに、
アラスカシーダー、イエローシーダー、さらに、アラスカヒノキというのがあります。


たしかに米ヒバと呼んでいただくよりは、 アラスカ桧と呼ばしていただく事が、日本人一般のわれわれには、なじみやすいかもしれません。 感動しやすいかもしれません。 それほど、きれいな白木な木品ですから…。
アラスカの響きには、熊や大自然、その勇大を感じます。

米ヒバと聞いて、青森の美林を感じられるのは、山の達人か学者先生あるいは明治維新にまでさかのぼらなければその名に美を感じられにくいかもしれません。

またおなじことを聞かれたので、ここに話題とさせていただきました。


-  材種 : アラスカ桧  -

20090917

H/M木サッシのガラス押さえとそのこころ


木サッシを設計するときには、窓のガラスは、 外部からおさえるのか、
内部からおさえるのかという  Y字路 にさしかかります。

H/M木サッシでは、
ガラス交換を可能にする取外し可能なガラス押さえは、部屋内に施してあります。
ガラス押さえ部材は、14ミリ×14ミリの米ヒバ材です。
ビスは、0.5尺ピッチです。1997年より始めました開発。
いろいろと試作に試作、外押さえを試作したこともあります。
研究結果、標準仕様は部屋内にガラス押さえを。 というおさまりです。


ただし、そこは、HIDA MOUNTAIN 木サッシ。
どのような意匠的ご要望にも特殊、特注サッシとして対応可能です。
H/M木サッシ独自の気密パーツや窓の可動パーツを特殊な納まりや意匠に組み込む事で、特殊解対応させていただいております。
画像は、特殊仕様のガラス外押さえの事例です。



※ なぜ、部屋内にガラスおさえなのか?

  1. 防犯性を重視しています。外部にガラス交換用のビスが露出されている。
    というのは、心理的に不安を与えたり、感じたりしてしまいます。
    自然体なリラックスを住居にをかかげている木サッシ。としては、やはりガラス押さえは、部屋内からのセキュリティー設計です。

  2. 水密性を重視しています。
    我が国は個性のある四季がうきあがるお国柄です。
    蒸し暑い時、日照りの強いとき、雨の激しい時,じめじめしている蒸し暑さ、しみあがる凍り上がる寒冷地。外部に14ミリx14ミリの繊細な部材を施す事は、どうしても水納まりに無理が発生します。無理がかかる状態では、安心できませんので、ガラス押さえは、部屋内です。