20090613

木製サッシ 突き出し窓 できたてです!

手作りで、販売を始めたばかりの
突き出し窓 です。

突き出し窓は、本来、引き違い窓同様、原理がシンプルでした。通風窓として、日よけとして、さらには、雨よけとして、古き日本建築、数寄屋建築にみることができます。
開時は、上部を吊元として、下部は細い竹で窓の自重を支えていました。
引き違い同様、仕組み、システムがわかりやすく、人間の知覚、居住感覚にやさしい、バナキュラーな窓といえそうです。一般的に今日では、細竹にかわりヒンジを用い、窓を片持ちに持ち出す機構が使われています。ですから突き出し窓は、あまり大きくない窓に適しているスタイルのようにおもいます。

西洋では、AWNING(オーニング)と呼ぶそうです。突き出し窓(オーニング)は、ぱっと見、片開き窓を90°回転させたようなものですが、片開き窓より、建築金物(ヒンジ)の許容重量は、重量型が必要になります。窓を開けたときの水平投影面積が増えるからです。

また、ヒンジの種類をかえるだけで、片開き窓(ケースメント)を、たてすべり出し窓(スライドケースメント)にアップグレードできるように、突き出し窓(オーニング)も、外側のガラス掃除ができるように、■よこすベリ出し窓(スライドオーニング)■に、置換が可能です。ただし、重量型ヒンジの分、たてすべり出し窓より、割り増しになります。

世界中の研磨された技術をとりいれ、日本のきめ細かい職人技でつくり込む窓。 日本の木サッシとは、どのメーカーさんのものでも、そのあたりが基本であり、かつ、要であるような気がしました。