20100925

木サッシと木製サッシの違い

広辞苑 あるいは、他に建築用語辞典等を引いてみましても
木製サッシというのは、まだ解説されておりません。
アルミサッシというのは、広辞苑にありました。アルミニウム製の窓枠とあります。
単にサッシをひきますと窓枠。とあります。
一般認識とは、多少違うのかもしれません。
樹脂サッシもありませんでした。

木サッシと木製サッシの違い ハウスオーナーの方へ

近代化による技術革新の産物であるアルミサッシを性能判断の基準ととらえ、材料をアルミに代えて木製としたものが木製サッシです。ですからどうしても部材寸法や、木部への仕上げ塗膜などが重厚になります。木製というよりは木質系という表現の方が商品、製品をイメージしやすいかもしれません。
木サッシとは、数寄屋建築期よりある自国の持つ比例美をもつ外部木製建具工事で難題とされていた断熱・水密・気密性を、オリジナルパーツを用いることで向上させ、窓と窓枠をセットにする事により”サッシ”として製品化したものです。木製建具工事→木製建具サッシ→木サッシと進化したもので、木製建具サッシの短縮形として位置づけています。

わたしたちは、弊社の窓を、木サッシ或は木建サッシと称呼しています。
いずれ、木サッシ(木建サッシ)と木製サッシの違いを一般でも識別しやすくなることを望んでもいます。

木サッシとは、”木は生きている。” “ですからすばらしい。”ということに重点をおいた木製建具サッシです。建築金物にしてもできるだけ素朴であることにこだわり、木品そのものを重視しています。木サッシの設置方法次第では、素地のまま、或は簡単な油の塗布程度でも使用を推奨いたします。例えば、充分庇の深い住宅では、素地仕上げも保証範囲とさせていただいております。

木は、生きていますから愛情やメンテナンスも必要となります。が、難しいことや、たいへんな作業は一切ありません。いわゆる”木製建具への心”の延長です。
木製サッシ木サッシは、アルミサッシからはじまったものなのか、それとも木(moku,もく)を起源とするのか。の違いです。

設計事務所や工務店の方へ は以下のような表現が理解していただきやすいかもしれません。

木サッシのなりたちは、現場製作的な木製建具の延長線上にあり、それに木製枠(サッシ)と、北欧、北米の最もシンプルな気密パーツを一体化させて、「木サッシ」と表現しているものです。

HM木さっし