20090624

木サッシ  「人々窓」

3連の引き違い窓です。
”人、人” という洒落なのだろうか。外から見ると、”入り、入り” の大入り。をねらう縁起ものなのだろうか。

そういえば
日本美の洒落。として板看板のあまよけなどに、入りの字が多用されています。古い町家がつらなうような筋で、めにとまります。
この人々の木サッシ部の樹種は、一位一刀彫の”一位”という赤みを帯びた美しい木品が’つかわれています。その他の部材は、木曽檜。 
木サッシ用の気密パーツを多用すれば、外部木製サッシにも、このような自由な発想をとりいれることができるんですね。

作業工程としましては、まず、
建て主さんの想い、設計士さんの基本案、Hida mountain木サッシの窓口オープンと製作図検討。こだわる飛騨の職人による計画のチューニング。
Hida mountain木サッシの特別価格対応。ひとまわりして、建て主さんのの再確認。 そして、職人が、木取りをはじめます。一位と語り出します。

そんな、HIDA MOUNTAIN 木サッシ

20090613

木製サッシ 突き出し窓 できたてです!

手作りで、販売を始めたばかりの
突き出し窓 です。

突き出し窓は、本来、引き違い窓同様、原理がシンプルでした。通風窓として、日よけとして、さらには、雨よけとして、古き日本建築、数寄屋建築にみることができます。
開時は、上部を吊元として、下部は細い竹で窓の自重を支えていました。
引き違い同様、仕組み、システムがわかりやすく、人間の知覚、居住感覚にやさしい、バナキュラーな窓といえそうです。一般的に今日では、細竹にかわりヒンジを用い、窓を片持ちに持ち出す機構が使われています。ですから突き出し窓は、あまり大きくない窓に適しているスタイルのようにおもいます。

西洋では、AWNING(オーニング)と呼ぶそうです。突き出し窓(オーニング)は、ぱっと見、片開き窓を90°回転させたようなものですが、片開き窓より、建築金物(ヒンジ)の許容重量は、重量型が必要になります。窓を開けたときの水平投影面積が増えるからです。

また、ヒンジの種類をかえるだけで、片開き窓(ケースメント)を、たてすべり出し窓(スライドケースメント)にアップグレードできるように、突き出し窓(オーニング)も、外側のガラス掃除ができるように、■よこすベリ出し窓(スライドオーニング)■に、置換が可能です。ただし、重量型ヒンジの分、たてすべり出し窓より、割り増しになります。

世界中の研磨された技術をとりいれ、日本のきめ細かい職人技でつくり込む窓。 日本の木サッシとは、どのメーカーさんのものでも、そのあたりが基本であり、かつ、要であるような気がしました。

20090604

木製サッシ 縦滑りだし(ケースメント)窓 仮置様子













先日できあがってきたばかりの、
縦滑りだし(ケースメント)窓 を、事務所の窓に仮置きしてみました。

おぉ~、我ながらいい感じでは、ありませんか~!!

建物の外壁添いをながれる、
新緑色の風を、丁度いい具合に事務所の中へと誘ってくれます!

これまでの木製サッシでは感じられなかった、
季節の風を感じることのできる窓です。
かなりオススメです!


~詳細~

材質: 米ヒバ
ガラス:  3+A6+3 透明ペアガラス
寸法: W×H=600×950
他: 網戸(有)