20090707

歴史と今日の関わり、木サッシ篇

木製サッシの開発にあたり、
日本では、購入できないパーツがあったので、ぼくたちは,継続的に、いろいろな調査をしています。そんななかで、協力者のひとりに、いつも丁寧にやさしくアドバイスをしてくれる
Pella Windows & Doors ベルビュー市支店の Rich Bennettさんに、いつも冗談で、H/M木サッシとPella 社が協力し合ったら新しいマーケットがひらけるのではないですか、と、会う機会があるたびに話しをします。
現在、ペラー社は、最大手の伊藤忠さんが総代理店ですので、なかなかそんなことはできなんですが。。。。。。。
そんなやさしい Rich Bennett さんから聞いた話です。



全米を簡単にアメリカが西へと開拓をした歴史にあるように、 アメリカを3つに分けてみます。
まずは始まった東海岸(ニューヨーク、ボストン、ワシントンDC、フロリダ)、その次に海のない中程辺り、(デンバー、シカゴ、あたり)最後に一番若い、西海岸(ロス、SF,シアトルあたり),この3つのグループにわけてみます。

そうしますと、東海岸グループでは、住宅建築の70%が、木製サッシ。
グループ2のデンバーなどでは、40%、西海岸では、5%おもしろいですね、学者ではないので、わかりませんが、これは、いかに、アルミサッシや樹脂サッシが誕生した時点で、その各々のコミュニティーにすでにある,既存する、かわいいきれいな木サッシのおうちがどれだけあったかというようなことではないかとはなしてくれました。

ようするに、歴史を感じるかわいいきれいなおうちばかりのあるところでは、そのよさをしっているので、あたらしく住宅をつくるときでも、リモデルでも、窓は木製。というところはいくら予算がなくても妥協できない、ということ、逆に、まわりになんにもなくて、まったくあたらしいコミュニテーをつくるようなこところの多い西海岸では、業者は、どれだけでも安く供給したいので、樹脂サッシが90%。

いや,実におもしろいですね。(ちょっとはなしはそれますが、アルミサッシは、米国では、現在ほとんど住宅には,使われていません。なぜなんだろう。)

日本では、どうなんでしょう、やはり戦中、戦後のゼロ以下のまずしさからの再出発になりましたから、どうしても安くて安価なメンテナンスフリーのアルミサッシにいくらまわりにすばらしい木サッシで、できている古い民家が散在していても、やはり、アルミサッシになってしまてきていました。

ただ、今こうして記事を書いているわたしの世代はぼくたちの世代は、まだ少しではありますが、こころのゆとりをのぞむように多少すこやかに人生を歩む選択もゆるされてきているようなきがします。
たとえば、多少全体の家の面積を小さくしてでも、質にこだわる、窓を家具扱いできるような生き方も、選択肢にはいってきているようです、たいへんうれしくおもいます。私感です。
少しずつではありますが、がんばってます,ニッポン。


記事: 「歴史と今日の関わり、木サッシ篇」
木サッシ STAFF: 恭多

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